ぴかぴか光る鏡
その前に立つ

僕は笑ってみた
するとぼくも笑った
僕は泣いてみた
やっぱりぼくも泣いた
僕は怒ってみた
もちろんぼくも怒った

僕は右手をあげる
でもぼくは左手をあげた
僕は左足だけでたってみる
やっぱりぼくは右足だけでたった
僕は右手でピースを作る
ぼくは左手でピースを作った


僕は僕で
ぼくは僕
ぼくはぼくで
僕はぼく

僕は二人いる……?


ハサミでぼくを突き刺す
首を中心に広がったひび

僕は笑みを浮かべた
ぼくも笑った

もう一度
僕はハサミをを突き刺さした

またぼくは笑った

 

 

 

〜後書き〜


 鏡を睨みつけていたときに思いついたものです。

嫌いだった鏡に、感謝しています(汗