――都市伝説――
 ――それは嘘か真かも分からない伝説――
 ――それはどこからとも無く出現し――
 ――そしてどこへとも無く去っていく――
 ――これは、そんな嘘か真かも分からない伝説――







 ――午前4時27分31秒に着信される――
 ――『Door to another dimension.』と言う題名のメールを開くと――
 ――記憶の世界へと飛ばされてしまうという――



 カタカタカタカタ……。
 と、暗い室内にキーボードを触る音だけがだらだらと流されている。
 この部屋の唯一の光源は、3台のラックトップ型パソコン。
 そして、そのパソコンの前に、1人の少年が座っていた。
 その洗礼された顔立ちには到底似合わない銀縁のめがね。
 金色に染められた髪はボサボサで、何日も洗ってないのか、ところどころにふけがこびりついている。
 どこででも売られているような勉強机においてある3つのパソコンの画面には、素人目には意味不明な英語文字の羅列が表示されいて、今もその文字羅列は増え続けている。
 少年が座っている椅子の下には、赤、白、青、緑、黄、黒など、様々なコードが無造作に転がっており、それらのコードはすべてこの三台のパソコンにつながっていた。
 そして、不意にキーボードが叩かれる音が止まった。
 少年は、んんーーーーーっ!と、今までの疲労を一気に消し去るように背伸びをすると、キーボードのEnterキーを押した。
 刹那、三つの画面の風景が劇的な変化を遂げた。
 すべて黒と緑の英語文字の羅列に支配されていた世界から、一瞬にして様々なグラフィックのある世界へと変貌していた。
 天才的ハッカー「ギコ」は、またもや一つの世界を支配してしまったのだ。

 *      *      *      *      *      *
 今日も、ギコは『仕事』のためにパソコンを始動させる。
 このような生活になったのはいつ頃だっただろうか……?
 ギコは、自分自身の生活、そして自分自身に疑問を持ちながら、今日も依頼の確認のためにOutlook Expressを起動させる。
 手馴れた手つきでマウスを操作し、OE(Outlook Express)のアイコンをダブルクリック。
 いつもどおり、メール受信の画面が表示される。
 メールの欄に、開封済みメールも、未開封メールも無い。
 これらはすべて、証拠隠滅のためだ。
 会社側の履歴も消すようプログラミングされている
 そして、今日もメールが受信されていく。
 1通……2通……3通……4通……5通……と、英語、中国語、ロシア語、日本語など、色々な言葉のメールが送信されていく。
 結局、今回届いたメールの数は47通。
 題名は簡潔で、「150万だ!頼む!」「Request is received at 10,000 dollar! 」「7000 000 вон она тушит! 」と、金額が題名に記されている。
 この金額が、ハッキングするための依頼料となり、同時に、この金額が一番多いメールが、今回の仕事となるのだ。
 一通一通メールに記されている金額を確認していくギコ。
 そして、一番最後に届いたメールを確認し終えたギコは、その中で一番高かった金額が記された題名のメールをクリックしようとし、マウスの動きが止まった。
 受信メールには確認されてないメールがあったのだ。
 ギコは、驚愕と疑問の入り交ざった表情を浮かべ、そのメールの題名を確認する。
 ――送信者:(不明) 題名:Door to another dimension. 着信時間:3/9 A.M. 4.27――
(別次元への扉……か)
 マウスの動きが止まる。
 普段なら、すぐに消してしまいそうなメールだった。
 しかし、何故か消してしまう気になれなかった。
 否、そんなものではない。
 消してしまおうと考えると、何故かその考えに強烈な違和感を感じてしまうのだ。
 マウスを動かして、ゆっくりとメールの上にカーソルをあわせ、そして、ダブルクリッ
 ……
 …………
 ………………
 ……………………
 …………………………
 ………………………………
 ……………………………………
 ……あれ?……………………………
 …………なんなんだ一体?………………
 ………………ここは一体どこなんだ?………
 ………………………何だ?この感覚………………
 ……あ………あぁぁぁぁああああ!?!?……………
 …………いやだいやだいやだ!!……………………………
 ………………なんで!こんな記憶思い出したくない!…………
 ……頭の中に記憶が流れ込んでくることなんて!……………………
 …………来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな――!…………
 ………………く……る……な………来る……な………く……るな…
 ……あぁ、まさか俺がガキだった頃の……記憶?…………
 …………ああそうだ。確かこれは俺が小1のガキ……
 ………………なんでこんな古い記憶が……………
 ……もう忘れたはずだったのに………………
 …………折角忘れたの記憶が……………
 ………………思い出したくない……
 ……記憶が………………………
 ………………………………
 …………………………
 ……………………
 ……あぁ……
 …………
 ……
 そして、ギコの意識は闇の中へと解けていった。
 *      *      *      *      *     *
 ――二十年前のギコの記憶――
 俺は、いつも独りだった。
 母親は、小学校に入学する前に親父が原因で離婚してしまい、そのまま行方知れず。
 親父は、仕事から帰ってくると毎日のように酒を飲んで寝る生活になってしまった。
 そして俺は、いつも独りで毎日を過ごしていた。
 小学校に行っても、誰も相手にしてくれない。
「ねぇ、仲間に入れてよ」
 と言っても、
「うるさい!犯罪者の息子!」「ゴーカン魔は来るな!」
 と、親からそのまま聞いたようなことを意味もわからずに俺に言ってきた。
 俺の親父は、何度も強姦という犯罪でつかまり、そのせいで母親は離婚してしまったのだ。
 親権問題では、俺は母親のところに行きたいといった。
 母親もそれを望んだ。
 しかし、親父がそれを拒んだ。
 裁判を起こし、親権の奪い合いに勝ったのは、親父だった。
 俺は、裁判の前に、別室で裁判官の一人に何かを渡す親父の姿を見てしまった。
 そのとき、親父は「50万あります。これでお願いします」と言っていた様な気がする。
 そのときの俺はまだ5歳で、それが違法だとは知らなかった。
 そして、母親はそのまま行方をくらませてしまった。
 俺と、親父。二人きりの生活。
 最初は、何事も無く生活できていた。
 一年目から、少しずつ酒を飲むようになった。
 それから半年後、初めて俺は親父に殴られた。
 それからというもの、毎日のように親父に理由も無く殴られ続け、体中にあざやすりきずが絶えないようになった。
 そして、俺が小4になるかならないかの頃、殴られ続けるのに慣れてきた頃に、事件は起きた……。
 近所で、若い女性が一人殺害される事件が起きた。
 そのとき、俺の親父が疑われたのだ。
 前科がある親父は、そのまま警察に連行され、取調べを受け、その夜は帰ってこなかった。
 二日目も帰ってこなかった。
 三日目の夜、俺の家に警察から連絡があった。
「貴方のお父さんは、しばらく家に帰れないので、お父さんの知り合いがそっちに行きますから、しばらくはその人と一緒に暮らしてください」
 トントントン、と、家の戸が軽くノックされる音が聞こえたとたん、俺は安心感と恐怖感、相反する二つの感情に支配されてしまった。
 早く戸を開けたいという誘惑。
 この意味のわからないものから逃げたいという恐怖。
 この戸を開けると、そこには何が待っているのか。
 本当に父さんの知り合いなのだろうか?
 もしかしたら、親父は犯人ではなく、今、戸の前にいるのはその女の人を殺した殺人犯かもしれない。
 本当に戸を開ける事は正しいのだろうか?
 なおも、トントントン、トントントン、と戸がノックされている。
 ふと、さっきの電話の内容に疑問をもつ。
 『知り合い』とは一体誰なのだろうか?
 その『知り合い』は、本当に俺と生活してくれるのだろうか?
 この『殺人犯』の息子である俺と。
 親父が帰ってこないということは、結局逮捕されてしまったのだろう。
 容疑は『殺人』として。
 トントントン、と、まだ戸がノックされている。
 今から開けてもまだ遅くないだろう。
 しかし、やっと手に入れたこの『自由』を、こんな所でまた『知り合い』などという血縁関係の無い人間に奪われていいのだろか?
 もしかしたら逃げたほうがぁっ!?
「さっさと開けろやクソガキがぁ!」
 ドゴォン、と、言う音と共に金属製の戸が吹っ飛び、俺に直撃した……らしい。
 気づけば、俺は戸の下敷きになっていて、先ほどまで戸があったところには、一人の男が仁王立ちしていた。
「だ……誰だおまぁ!?」
 いつのまにかその男に襟首をつかまれ、途中まで出掛かっていた言葉がつまると同時に、服の襟が首に食い込み、呼吸が出来なくなる。
「ちょ……首……苦し……」
 と、必死にその男に苦しいと訴えるが、そんなことは全く聞いてないかのようにずるずると俺を部屋の外へと引きずり出す。
 そして、靴をはく暇もなく、もう完全にさびてしまっていつ崩れてもおかしくないアパート通路に放り出された。
 やっと呼吸が出来るようになり、いつもは不味く感じる鉄っぽい空気がいつもの100倍くらいうまく感じられる。
 やっと頭にまで酸素が回るようになる頃には、男は丁寧にも自分で吹き飛ばした金属製の戸を元の場所に置き直していた。
「ほら、行くぞガキ」
 と、その男に腕を無理矢理引っ張られる。
「ぅわっ!?何するんだ!離せお前!」
 と、必死に抵抗するが、男の力は予想以上に強く――そもそも鉄の扉を吹き飛ばす時点で異常なのだが――、どんなに腕を振ろうが蹴ろうがびくともしない。
 そして俺がワーギャー騒いでいると、鉄が半分以上腐り、もう抜け落ちても不思議ではない階段を引きずり落とされ――実際に2、3段は既に抜け落ちている――、下においてあった黒い車の前で腕がやっと開放された。
 季節は夏。
 半そで短パンなのは暑いからなわけで。
 膝には階段でついてしまった赤錆がこびりつき、時折血がにじみ出ていて少しヒリヒリと痛む。
 掴まれていた左腕を見てみると、そこには跡がくっきりと白く残っていた。
 なにやら色々あったのでちゃんと男の服装を見てなかったので、改めて確認してみると、上下ともに素人目でも分かるような決して安物ではない黒いスーツで固められており、顔に黒いサングラスが無気味に光っており、車も生まれて初めて見る3ドア……リムジンというやつだろうか。
「おい、ガキ。さっさと行くぞ」
 と、いつの間にか扉が開いていた車の中は、この中で生活できるのではないかというほどの空間が保たれており、逆に貧乏な俺が入るのには適さないような気がしてならなかった。
 が、そんなことはお構い無しといわんばかりに、またもや男の手によって車の後部座席に投げ入れられてしまったが、抵抗する気には何故かなれなかった。
 そして、男が前の左側にあるらしい運転席に乗り込むと、そのまま外の風景が横に流れ始めた。
 *     *     *     *     *     *
「お前は一体誰なんだ?」
 と、この車の持ち主らしき男に何回問い掛けただろうか?
 何度聞いてもシカトシカトシカト。いい加減疲れたので、椅子のソファにゆっくりと体を落として次のアクションを待っている次第だ。
 窓の外を見て見ると、今は見慣れた古臭い住宅地ではなく、もっと都心、多分俺も来た事のないところだろう。
 ボーッと外の風景を眺めていると、突然、車が左に傾き、そして、何か立体駐車場のようなところに入っていくのが分かる。
 そして、何も口を開かなかった男が一言、
「降りろ」
 と、それだけを言うと、横にあった扉が勝手に開いた。
 俺は、それに素直に従い、車の外に出た途端に、口と鼻の中に、いつものさびっぽい匂いではなく、車が放出しているあの排気ガスの匂いが瞬時にして入ってくるのが分かった。
 それから、男は
「ついて来い」
 とだけ言うと、駐車場のエレベーターらしき扉に歩いていったので、俺もそれに走ってついていった。
 俺が追いついたとき、男がその扉の前で何かカードを出し、カードを通す機械にそのカードを通していた。
 刹那、ピーッと高いブザー音がなると、その扉が開いた。
「来い」
 といわれたので、素直にそのエレベーターのようなところに男と共に入っていく。
 中は明るく、二畳ぐらいあるだろうか。刹那、背後で先ほどまで開いていた扉が閉まる。
 同時に、ウィーンと、何か機械が動く音がし、重力が少し強くなったような気がする。
 それは数秒で止まり、次に扉が開いたときには、そこにはあの灰色の駐車場ではなく、マンションの玄関がそこにはあった。
 ドンッ、と、突然後ろから突き飛ばされ、俺の顔が玄関のフローリングに激突すると同時に、ピーン、と、背後でエレベーターの扉が閉まるときになる音が鳴った。
 そして、起き上がって背後を振り返ると、もうそこに男の姿はなく、あるのは白い扉だけだった……。
 *     *     *     *     *     *
 ――十三年前のギコの記憶――
 俺は今17歳。もうここに来て7年くらいだろうか。
 結局、俺の本当の親父は強姦致死傷罪で無期懲役なったと、テレビで言っていたが、今の俺にはもうほとんどどうでも良い事だし、むしろこの方が世の中のためだろうと思う。
 なんだかんだで、これでよかったと俺は思う。
 ネット環境もあり、食べ物は時折あの男が持ってきてくれるし、欲しいものはほとんどなんでも買えるし、至れり尽せりだ。
 今俺がやっているのが、『ハッキング』だ。
 ちょうど7年前、ここに来たときから独学でやっている。
 もう、ほとんどのところが俺の手中にあるも同然で、依頼を受ければどこにでも『爆弾』を仕掛けれる自信はあるし、ほとんどの依頼は遂行してきた。
 しかし、このごろ疑問に思う事がある。
 あの男が、最近姿を見せないのだ。食べ物だけなら、やつの『代理人』というやつが持ってきてくれるのだが、やはりあの『男』が持ってきてくれるほうが安心するのだ。
 ……あれ?何で俺はあの『男』の名前を知らないのだろうか?
 そういえば、聞いた事がない。否、教えてくれなかったんだ。
 何で教えてくれなかったのだろうか?
 否……もしかして……いや、ありえない、決してありえない。
 しかし……この仮定が正しいとすると……。
 やつは……親父!?
 いや、断じて違う!やつはこんな金持ちじゃない!
 ……やつは、もしかして貧乏なフリをしてたっていうのか?!否、それはありえない!
 でも、あのニュースがあったときから、あの『男』は姿をあらわさない……偶然とは思えない。
 そうだ!警視庁のデータベースに侵入すれば……!
 この考えが頭によぎった瞬間、俺の身体は既にパソコンを起動させてた。
 起動して活性化するまでの時間がいつもより長く感じられた。
 そして、デスクトップが表示されると同時に、俺の手についている10本の指が、キーボードの上で踊り始める。
 警視庁のホームページにアクセス、そしてそこのサーバーホストにハッキング、そのあと犯罪者情報管理システムへと侵入、検索「井総 伎仔」。
 ――井総 浮雲 (イフサ フウン)47歳 独身――
 ――前科:強姦三件、強盗二件、強姦致死傷罪にて現在服役中――
 ――息子が一人。現在『籠の中の鳥』実験の被験者として都内某所マンショ――
 ――ンにて生活中。その食料運搬係として同受刑者を使用中。現在はうつ病――
 ――とみなされて精神病院にて治療中。――
 ……『籠の中の鳥』実験?俺のことか?被験者って?
 刹那、パソコンの画面に『警告:逆探知されるまで10秒』と警告が表示され、急いでハッキングの解除をする。
 しかし、今や俺の興味は逆探知されて捕まる危険よりも、『籠の中の鳥』実験の方に集中していたせいで、まだ逆探知されている事にそのときは気づいていなかった。
 ――なんなんだ、『籠の中の鳥』実験って……――
 ――でも、やっぱりあの男は親父だったのか――
 ――けど、何で親父がこんな変な実験に参加してんだ――
 ――もしかして、俺を警察に売ったのか?!――
 ――いや、そんなことはないはずだ――
 ――そんなことを本当に言い切れるのか?――
 ――だって、親父は息子を殴る人間以下のクズだぞ――
 ――もしかして、俺は本当に親父に――
 ――あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!??――
 ――ないないないないない絶対にありえない!――
 ――親父が罪を軽くするために俺を売るなんて――
 ――今、俺はなんていった?――
 ――ハハハハハハ…………――
 ――そうか、そうだったのか――
 ――俺がここにいる理由がやっとわかったよ――
 ――やっぱり俺は――
 バン!と、背後で木製の扉が勢いよく開け放たれる。
「井総伎仔!警視庁への不正アクセスの罪で貴様を逮捕する!」
 振り返ると、そこには、茶色のダッフルコートに茶色の広いつばの帽子をかぶった絵に描いたような銭○警部と、数人の青い制服を着た警察官がいた。
 そして、俺の記憶はそこで途切れ、また先ほどの暗闇に戻っていく……――
 *     *     *     *     *     *
 ……あぁ…………………………………………………………
 …………俺は今まで何のために生きてきたんだろうか……
 ………………親に売られ………………………………………
 ……警察にモルモットにされ…………………………………
 …そういえば、あのあとすぐにここに戻されたんだっけ…
 ………………生きる事に意味などあるのだろうか…………
 ……ただ警察の実験道具として生き…………………………
 …………警察……だって?……………………………………
 ………………たしか法律で人体実験は禁止…………………
 ……これも人体実験に入るんじゃあ…………………………
 …………でも、どうせここから逃げられない………………
 ……俺はこのままここで人生を終わらせるのか……………
 …………待て、インターネットがあるじゃないか!………
 ……なんで今まで気づかなかったんだろうか!……………
 …………ネットで警察の不正を晴らせば……………………
 ……それに、俺のハッキングの腕を使えば…………………
 ……………………警察に復讐できる!………………………
 ……まだ俺は死ぬわけにはいかない!………………………
 …………生きる希望なんてないと思ったけど………………
 ……なんでこんなにやる気が出てくるのだろうか!………
 …………これで……俺の存在価値は…………………………
 …………あれ?なんだ…………闇が…………………………
 ……どういうことだ?………………
 …………俺が………………
 ……消えて……る……
 …そん……な……
 …これか……
 …なの…
 …に…
 *     *     *     *     *     *
「うぁ!?」
 パソコンの光に相当驚き、椅子から転げ落ちてしまうギコ。
 慌てて床に落ちた眼鏡を拾い、眼鏡を直しながらパソコンの画面を見て、「アッ」と、驚きに満ちた声をあげた。
 メール欄に、「Door to another dimension.」が綺麗さっぱりなくなっていたのだ。
 どんなにメール欄を確認しても、ないのだ。
 ――これも、何かの設定なのかな?――
 ――そんなことより、この人体実験の証拠を集めないと――
 そうして、OEを閉じると、また、警視庁へのハッキングのために、今日もキーボードの上で指を躍らせるのであった。
 そのときのギコの表情は、とてつもなく、楽しそうだった――。

 ――この都市伝説の回避方法――
 ――このメールは、人生の意味を見つけられない人に送られるメール――
 ――人生に意味を見出す事が出来れば、このメールは絶対に来ません――
 ――しかし、もしもこのメールがきてしまった人は――




 ――……ラッキーといえるかもしれませんね――

     ☆あとがき☆
 なんなんだ?これ(何
 なんか話ごちゃごちゃだしw
 題名と内容が合ってないような……orz
 しかも「新生活」って感じしないし(自爆
 まあ、ネタバレを含めば、
 ギコは生きる意味を見つけれずに、ただ『仕事』としてハッキングをしていた。
 しかし、このメールが来る事によって、自分の過去を振り返り、そして、自分がこれから何をしていけばいいのかという『生きる理由』を見つける。
 そして、新しいギコの『新生活』が始まる――。
 ま、なんちゅう無理矢理つなげたという話orz
 これの文字数は約7333字
 では、短編もあるんで、そっちはまあまあなので、これで面白いと感じた人はそちらのほうもドウゾ。
 では、めちゃくちゃ文の太鼓でした〜。


ジャンル=近未来・ハッキング