漆黒の月夜、降り注ぐ豪雨の中

僕は今貴女と共に眠りへと落ちる

歪み、まどろみゆく意識の中で

貴女のか細い躯を抱き締め、囁く

その言葉は、もう貴女には届かない


満月の雨夜、鳴り響く雷鳴の中

私は今貴方と共に眠りへと落ちる

暗く、沈みゆく意識の中で

貴方のその腕に私の躯を預け、呟く

その言葉は、もう貴方には届かない


降り頻る雨が、僕と貴女を濡らす

徐々に冷たくなる貴女の躯をこの手に抱き

僕は、今何を想うのだろう

ねぇ、僕の願いが貴女に届くのなら

今すぐにその眼を開けてよ

それが叶わぬ願いであるとしても


激しい雨が、私と貴方の躯を打つ

徐々に温もりを失う貴方の腕に抱かれ

私は、今何を想うのだろう

ねぇ、私の想いが貴方に届くのなら

もう一度私を強く抱き締めてよ

それが叶わぬ願いであるとしても


もう動かない貴女を、もう一度抱き締める

そうすれば

貴女が、眼を開けてくれるような気がしたから

そして、もう一度貴女に呟く

―貴女に逢えて良かった


もう動かない貴方に、もう一度寄り添う

そうすれば

貴方が、優しく抱き締めてくれるような気がしたから

そして、もう一度貴方に呟く

―貴方に逢えて良かった


これからは永久の時を二人で過ごそう

僕は傷だらけだけど健気な貴女が好き

これからも、ずっと…


これからは悠久の時を二人で過ごしましょう

私はいつも笑顔だけど不器用な貴方が好き

これからも、ずっと…


『この想いは変わる事は無いから』


これは哀歌

悲恋の末に安らぎへと辿り着いた二人の

悲しい哀しい

悲恋哀歌…

 

〜〜〜〜作者後記〜〜〜〜〜〜

やっちまったぜ、甘い甘い、うへへ
思い立ったが吉日、ブワーッっと書いてブワーッっと保存かけたぜ、うへへ
悲恋哀歌ってのはかれこれ三ヶ月も前から浮かんでたんだけどな、うへへ
まあ、詩なんか書いたこと無いトウシローが書いたものだからな、うへへ
そこらへんは目をつぶって欲しい、うへへ
ついでに俺は蚊を落とす時はパチーンじゃなくて手で握りつぶす方だぜ、うへへ